知らない外国人に英語で話しかけてはいけない理由

「あっ、外国人がいるぞ。英語で話しかけて来い」

英語ができるというと、街で外国人らしい人を見かけたときに「英語話して来い」って言われることが時々ありますが、それっておかしいと思います。

同じ言語を話すからと言っても、いきなり見知らぬ人に、しかも外国人にいきなり話しかけられると、相手も迷惑でしょう。日本人なら多くの人がが持つ同じことを思うだろう。しかし、英語の話になるとみんなおかしくなる。下の本にもよくある英語バカがまとめてある。

大体、白人黒人だから英語話すかどうかもわかりません。外国人はみんなアメリカ人とは限りません。

アメリカ人:英語の練習台にされるのうんざり

エスペランティストの例

あるアメリカ人がそういう輩に絡まれた体験を総括してます。英語版とエスペラント版(人工言語の一種)しかありませんが、英語の勉強として読んでみましょう。

http://www.translationdirectory.com/article691.htm

日本語でまとめると、「英語で話しかけてくる人は私を個人としてとらえていないし、私の文化にも興味がない。彼らは往々にして、何かものを売りたいか、或いはよりよい教育を受けたり、より良い給料をもらえる職に就く為だったり、何か知らないけど、それ以外の何かの理由で英語が学びたいという理由で私に話しかけてくるだ。」

日本の寺でのあるアメリカ人の体験

また『外国語上達法 (岩波新書 黄版 329)』のp173には、ダグラス・スミス氏の体験が紹介さいれている。

一人の男がやってきてたずねた。『すみませんが、英語であなたに話しかけてもよろしいでしょうか』

お決まりの質問リストをあびせかけた。

『どこから来たのか』

(中略)

『日本食を食べられるのか』

彼の言葉は『I have a book.』と同じくらい、状況にかなっていなかった。

Gaijin Huntersの話

Ryan Boundlessさんはこのような人をGaijin Huntersと表現しています。他にもgaijin fanaticsという言い方をする人もいます。

外国人に英語を習おうとして声を掛けている人は、本人にはこう思われています。

「英語話せるのかっこいい」から英語覚えたい

上のエスペランティストの話で登場した、「それ以外の何かの為に英語を学ぶ」という言い方が印象的でした。

彼は「世の中にはいろんな人がいるから、僕が想像できないような理由で英語を勉強したいのだろうけど、僕には想像しかねる」くらいの意味で「それ以外の何か」と言ったのでしょう。

僕はそれを更に勝手に解釈して、「自己満足の為に英語を勉強したいという下らない理由」という風に見えました。世間で英語が勉強したいと言っている人のほとんどが、「英語はなせたらかっこいい」程度の理由で漠然と勉強したいと思っています。

そのような態度も、見透かされてます。

関連:「英語話せたらかっこいい」あなたの気持ちわかります - 日本人多言語話者の外国語学習法

 

誰彼かまわず英語使いたがる人

外国語添削サイトで、例えば、僕が中国語で作文をアップすると、英語で解説をつける人がいます。他には、外国人の日本語の作文に英語で解説やコメントを付ける人もいます。

外国人ということで、英語を使おうのは親切心なのか、相手を練習台にしたいのかは判断がつきませんが、後者なら親切ではないです。

日本語会話の練習台になってみよう

外国人に英語で話しかけることを理解するには、自分もその立場になるのと分かりやすいです。勉強熱心な中国人学生(中国の例だけで中国に対して不公平だが他に経験がない)たちに日本語で会話をしたがっていて、僕の人格など考慮せず、付きまとってきたり、ひどい場合には僕の批判をしたりされた経験があります。

しかし、そういう相手との会話を盛り上げることも素晴らしい能力だと思います。