外国語習得に覚えるべき語彙を決めること

使わない単語を覚えても意味がない

使わない単語を覚えても意味がない。keenという語の訳語を一生懸命暗記している高校生がいるが、普段から英語の文を読む私でもこの単語はあまり見かけない。つまり、普通の人がこの言葉を覚えてもほとんど役に立たないということだ。

ベトナム旅行の場合

そこで、到達目標のレベルと範囲を設定するべきである。例えば、ベトナムに旅行に行く場合、「これはいくらですか?」「ベンタイン市場まで行きたいです。」「鶏肉のフォーを下さい」などの文が出来れば良い。

香港の日常で必要な広東語の場合

僕の広東語の勉強の例を挙げる。僕は広東語の日常会話ができればいいと考えているので、「歩道橋渡ってまっすぐ行くとバス停があるんですね」や「冷蔵庫に牛乳ある?ないなら、今から買い物に行くついでに買うけど。」「エビ餃子ありますか?」程度が言えれば十分である。一番難しい単語で「細菌」がわかればよくて、「納期」「荷役(にやく)」などは知る必要がない。とは言っても、中国語の単語を広東語の発音で読めばいいだけなので、考えたらすぐにわかる。

フランス語で芸術を楽しむ場合

或いは、フランス語で書かれた絵画の解説が理解したいなら、芸術に関する単語を覚えればいい(これはかなりの部分が英語でも処理できるが)。

英語の場合

しかし、英語の学習では目標の設定が難しい。なぜなら、ほとんどの人にとって英語でこれと言ってしたいことがはっきりとしていないからである。「英語が話せたらかっこいい」というような動機は漠然としすぎていて覚えるべき単語がわからない。つまり、これが一般人には英語の勉強は必要ないと僕が結論づけている理由である。

目的と範囲

TOEICの点数だけが目的なら、それ専用の対策をするのが一番効率がいい。試験の点数と外国語の会話能力の問題は別。やりたいことをもっと明確にしたほうがいい。例えば、外国旅行でホテルやレストラン、デパートで英語を使いたい(予定がある)のなら、そこで使うと思われる単語を勉強したほうがいい。海外の報道や、海外での日本の評判が知りたいのなら、海外のニュースサイトやwikipediaで違う言語のページを見ればいい。

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