良い語学教材を選ぶ7つのポイント

僕がこのブログで紹介している方法論は、独学(in independent settings)でもできる方法を紹介しています。外国語の独学には、市販の教材が基本的が必要です。

 

関連:ネットでのタイ語の独学を諦め、教科書を買いました

 

外国語上達法 (岩波新書 黄版 329)でも一章割かれているように、豊富な外国語学習の経験に基づいた良い教材の判断基準があります。

1、音源があるもの

学習言語の音声が多いものがいいです。つまり、日本語が流れる時間が長いCDは効率が悪い。そして、音源が豊富なものがいい。(これは教科書付属のCDを再生してみるまでわからない)。

ただし、日本語がほとんどないと、テキストのどこを読んでいるのかわからなくなるというジレンマもある。

2、例文の多いもの

第二言語習得論でもインプットの重要性が説かれています。文法や単語は実践を繰り返すことで習得できる。単語の例より文章がいい。下のシリーズは各章ごとにたくさんの練習問題があり、音源も多い。初級1、2と2冊あり基礎固めが十分にできる。

3、練習問題の答えがあるもの

大学の教材として使われることが多い。独学では大変面倒です。ただし、市販のものにはほとんど解答がついています。

練習問題の教材はこのシリーズがおすすめです。レビューがかなりひどいですが、私は誤植は気になりませんでした。

4、アルファベットでルビが振ってあるもの(初級)

アルファベット以外の文字を使う言語の場合、初級のうちはアルファベットの補助がある教科書がいいです。文字に慣れてない状態だと、途中でその言語自体諦めていまう恐れがあります。どんどん次に進めるというのは独学では非常に大事な要素です。

 

また文字の違う言語の場合、文字の書き順についての解説があるものがいい。自分で書いて覚えられるような教材があると良い。この二つを両方とも備えているものは少ないので結局2冊以上買うことになる。

東進ブックスの今すぐ話せる~シリーズは補助文字があってどの言語の教科書もいい。丁寧に日本語のルビまである。

入門編と応用編、単語集もあります。

5、よく使われる例文が豊富

そのまま使えるフレーズを紹介している教材は良い教材。或いは、構造はそのままで単語を入れ替えることで場面にあったことを表現できる。よく使われる単語の組み合わせのことを言語学ではchunk(チャンク、塊り)と言います。今すぐ覚える音読中国語 (東進ブックス)すごく良いです。

今でもいろんなフレーズを覚えています。何度も何度も聞きました。

6、レベルに合ったもの

初級の教科書は多いですが、珍しい言語だと中級の教材がありません。そんな中、ベトナム語-速読・速聴・速解はベトナム語の中級の珍しい教科書です。この本は文章が豊富で非常に良かった。

7、言語と関係ない文化・生活習慣コラムがある

言語だけだと文化がほとんど見えてきません。単純にこういうコラムは興味深いです。

二冊以上の教材を併用 

二冊以上の教材を併用することで、一冊目の説明で分からなくても別の説明でわかることがあります。

ちなみに、薄い本を使えばすぐに一冊を終わらせて自信を得ることができます。

外国語の本の探し方

大都市にある大型書店以外にも古本屋やブックオフに珍しい本があったりするので、東京神保町や大阪の古書の街はなかなか面白いです。

 

また、外国に行っても書店の外国語教材を見て、日本とのかかわりは少ないが現地との係りが大きいために学習者の多い言語などもチェックして、買いあさっています。

 

関連:中国の東南アジア語語学教材も使っています

 

特に中国語方言の教科書などは日本には少ないがたくさん売っている国があります。これらの本は日本のアマゾンでも買えません。

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