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脳科学を応用した外国語学習法がカナダにある

茂木健一郎さんやさんまのホンマでっかTVや特命リサーチ200Xに登場していた澤口俊之先生や、苫米地英人さんなどのおかげで、巷で徐々に認知されて来た脳科学(脳機能学)。まだ研究段階の仮説も多いと思うけれども、脳の機能を理解すれば、成人の外国語学習にも役立つのではないかと思って調べてみました。

苫米地さんが脳機能学を駆使した英語学習教材を出版しています。読んでいませんが、考え方としては以下の方法と重なる部分も多いと思います。

神経言語学を応用した第二言語習得法

ネットで調べてみると、neurolinguitic approach to a second-/foreign- language learning(神経言語学を応用した第二言語習得)というページがありました。

英語版:

Neurolinguistic approach to second- (or foreign-) language acquisition - Wikipedia, the free encyclopedia

フランス語版:

Approche neurolinguistique — Wikipédia

(フランス語と英語の内容はほとんど逐語訳なので同じです。)参考資料の論文がネット上に転がってないのでこの記事は全てwikipediaを基に書きます。

よく読んでみると、カナダのイマージョンプログラム(immersion)の方法の基礎となる理論だとわかりました。イマージョンとは英語を母語とする生徒にフランス語だけで教育することでフランス語を覚えさせる(またはその逆)方法です。上記のwikipediaページによると英語の方のイマージョン(Intensive English)はこの理論に基づいていないとのことです。下のビデオはカナダのプリンスエドワード(Prince Edward)島でのフランス語のイマージョンの様子です。

上で紹介した脳機能学を利用した外国語学習法の理論の概要を紹介します。

理論の基礎

言語習得もその他一般の技能習得と共通する。技能を支えるのは知識であり、認知心理学では、知識は以下の二つに分類できる:

  • 宣言的知識(declarative knowledge)
  • 手続き的知識(procedural knowledge)

宣言的知識とは知識として知っている事柄。手続き的知識とはどう行うのかを知っている事柄のこと。

言語習得に於いて、手続き的知識とは内的文法(internal grammar)のことであり、内的文法は統計的に有意と言える頻度での言語使用によってできるニューロンの繋がり、脳内回路の繋がり(ネットワーク)のことを指す。

コメント

脳内で処理(理解)しやすいインプットを与えることが原則だと言える。

方法論:必要な条件・環境

1、 手続き的知識としての文法を習得する(implicit grammar)

上の理論の基礎で紹介した通りです。

2、 理解力(Literacy)を活用した教授法

Literacyとは言語を使ったり、理解したりする能力と定義されています。知識をつけさせることよりも言語使用能力や理解力を重んじる。また、口語からの学習を先に行う。

コメント

言語の形式的知識(文法)をつけるよりも、人が類推したり思考したりする能力を基に言語学習するという意味でしょうか。wikiページだけではよくわかりません。

3、 計画的なプロジェクトの順序

教育課程(curriculum)は小さな課題を順番に行い、最後の課題も関連のあるものとする。これにより、生徒が形式(文法など)よりも内容に意識が向くようにできる。課題は認知的に要求度の高いものが望ましいが、文構造や課題内容の難易度は順番に高くする。また、生徒の参加が必要な授業とする。脳の他の領野の活動も促すことで、より効果的な言語習得を促す。

4、 純粋で自然な意志疎通(authentic communicative situations)

真正な意志疎通には(宣言的知識とは)別の脳領野の活動が必要で、それにより効果的な言語習得が可能となる。

5、 交流

生徒同士の交流を促す。教師は口頭で文法の訂正をし、文法の説明は禁じる。

脳科学を応用した外国語学習法の感想

wikipediaなので、あまり詳しく書けておらず、よくわからない箇所も多かったです。

脳機能学的な知見は、以下の3つしかなかった。

  • 反復に依るニューロンの繋がりを強化する
  • 脳内で処理しやすいように状況などで補助する
  • 口頭の能力が理解しやすい

これらはとくに目新しいことでもない。自然なコミュニケーションという点では従来の訳読教授法とは異なるものの、意外にもアナログな方法だと思った。

独学での再現性は低い

独学でやる場合には真似できません。

イマージョンの成果

イマージョンで学んだ生徒のフランス語があまり上手ではないと思った。フランス語に触れる場所がほぼ学校だけに限られるし、同級生もみんな英語しか話さないのがもったいない。せっかくならフランス語を話す生徒と交流して、生徒同士で学ぶことで自然な表現も身に着くと思う。 Justin BieberとAvril Lavigneがどうやって英語を覚えたのか気になった。