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巷の子供英語教育に欠如している2つの科学的理論

子供に英語を覚えさせようという人のブログをよく見かけますが、科学的理論を理解していない人が見受けられます。

大人と同じ覚え方は無理

子供は難しい説明は理解できませんので、大人と同じ覚え方ができません。

リンゴはappleだと教えることはできても、三人称単数はis、話し相手はare、自分のことはamというルールを説明されても理解できません。自分のことはI'm、話し相手のことはYou'reという丸暗記はできるでしょう。

また、What's your name?は知っていてもWhat単体が「何」という意味だと理解していないように、分析をしないことのほうが多いです。

外国に行った幼児が現地語を覚えるのは、周りの人のメッセージを受け取り、それに反応することでメッセージの意味を確認して覚えるのであって、文法自体を説明されて覚えているわけではありません。

英語を歌を聞くだけではメッセージを理解しているわけではないので、翻訳を通さない英語理解には役立ちません。

聞き取りや自分で発音することには役立ちます。

ネイティブと同じ方法はコミュニケーションが成り立つ大量のインプットが必要

子供に理屈を説明できないとなると、その他の覚え方はネイティブの子供と同じように実地での意思の疎通を通して覚える方法が考えられます。英語を聞き、それに反応をする環境に置かれないといけません。

十分と言える量のインプットには週一回1時間では不十分です。すると親が子供に対して英語を大量に話すか、英語を話す人と過ごす時間が大量に必要になるわけです。

親子で英語を一緒に学ぼうと計画している人にはこれができない。親が英語を話せないと、与えられるインプットは以下のようなものくらいしかなく、種類に乏しくなる。

  • Put your shoes on. (= Shoes on.)
  • What's your name?
  • Can you do it?

このような数少ない定型文を聞いているだけでは、Can you do it?を応用して、Can you sing this song?を言えるようにはなりません。しかし、親が大量の種類のフレーズを何度も話しかければ、そのフレーズからパターンを理解して英語を習得できるかもしれません。

あるいは、親が考えながら挙動不審な面持ちで英語で話しかけられても、子供は英語を言語と認識しない可能性があるとも考えられます。

『英語ができれば、それでいいのか』にも子供英語教育に関連したことが書かれています。)

言葉を話すことは丸暗記ではない

外国語で簡単な用事を済ませるには、暗記したフレーズで伝わりますが、子供に英語を身につけさせようとする人がフレーズを暗記させることだけで英語を覚えさせようとは考えていないでしょう。

人が言葉を話すという行為は暗記ではなく、創造的な活動だと言われます。その根拠に人は今までに聞いたことのない単語の組み合わせで文を作ることが挙げられます。

また、英語ネイティブの子供が聞いたことのないはずの*goedや*holdedという過去形を自ら作り出すことも、言語活動の創造性を表しています。

親が外国語を話せないと、「外国語を話す感覚」がわからないので効果の低い教え方をしてしまう可能性は十分にありえます。

子供時代に覚えても維持しないと無意味

子供が外国語を覚えても使わないとすぐに且つ完全に忘れます。例えば、加藤ローサさんは子供の頃はイタリア語を聞いて理解できて、イタリア語を話していたのに、鹿児島に移り住んでから忘れたと言います。

如何に覚えた英語を維持するかという話題を見たことがなかったので、一度英語を覚えたら何年も使わなくても忘れないと思っているのかと思ってしまいました。

子供英会話クラス

私が英会話教室に通っていた頃に、私のコマの前は子供のクラスでした。イギリス人の英語の先生は子供と一緒に遊びながら英語で簡単な言葉で話しかけていました。

子供たちは何度も聞く英語のセリフは理解できるようになるのだと思います。

例えば、Shoes on!(靴を履いてください。)のように短いセリフは特に子供でも覚えられる長さだと思います。

 

英語学習は早いほど良いのか (岩波新書)

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