イギリス人に言われた出会いがしらの笑顔について

高校生の時分に、英語を読む時の抑揚(イントネーション)の作り方の他にもう一つイギリス人の先生に習ったことを今でも覚えています。人に会い挨拶をする時に作る笑顔のことです。

人に出会ってわざとでも笑顔を作るのがイギリス流ですよと教えてもらいました。それは、相手に対して敵意を持っていない人物であることを示すためだそうです。

 

笑顔というのは微笑むことで、「これはおかしいな」と声を出して笑うこととは異なります。下の写真のウーパールーパーのように口の端に力を入れるようにほほを持ち上げるだけで良いでしょう。

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表情を使って言葉を誤解されないように話す

また表情で文の意味が正反対になるとも言われました。この表現自体は誇張ですが、実際に発話者も文面とは逆の意味で発言し、聞き手も逆の意味で解釈します。

下の本などにも書かれていますが、

Very funny.

だと額面の意味ではなく、発話者も聞き手も「つまらない」という逆の意味で解釈してしまうと言います。

しかし、表情で「面白い」という雰囲気を伝えることで「つまらなかった」という意味で解釈される余地を打ち消します。

ちなみに、本当に面白いと思う時には

So funny!

という良い方なら発話者の意図通りに解釈されるとのことです。その発話のタイミングと表情で意味が逆に解釈されることもあるというのは、やっかいです。

なぜ笑顔を見せるのか。私たちはその理由をことさら掘り下げることはあまりありません。とりあえず笑顔のほうが良いと言われるだけです。しかし口では良いといえども、他人に笑顔を見せることはなかなか実行できない人の方が多いかもしれません。