中国語で言う「人を探す(找人)」とはどういう意味なのか

找人の意味

具体的に何をするのかはあいまいで、広い範囲を含む表現です。以下のパターンを含みます。日本語で完全に対応する言葉がないので、表現が難しく、私も聞けば意味は分かりますが、言葉で表現しづらいです。

  • 連絡する(メールを送る、電話をするなどを含む)
  • 会いに行く、訪ねる
  • 誘う
  • 頼みに行く

「探す」と言っても実際に移動して会うとは限らず、メールや電話で連絡するという行為も含みます。この件は中国の方に確認しました。

電話を掛ける

典型的な用例

中国語で会話する時にはこの用法をよく使います。下の中国語単語帳p138に良い例文がありました。

你好,你找我有什么事?

(やあ、私に何の用ですか?)

この例文を見れば、「找人(人を探す)」の意味がよく分かるでしょう。

直訳すると、「私を探すのはどんな用事があるからですか?」ということです。

この例文は「探す」を理解するのには良いですが、ややぶっきらぼうな印象を受ける表現です。というのも、通常なら有什么事?とだけ言えば良いのに、わざわざ你找我...をつける必要がないからです。

「人を探す(找人)」の用例

  1. 你找我吗?(私にご用でしょうか?)
  2. 有问题的话,再找你。(わからないことがあったら、聞くね。)
  3. 找哪个纹身师好呢?(どんなタトゥーの彫師が良いのでしょうか?)

言語によって異なる一単語の範囲

今回言いたいのは、言語によって単語の意味する幅が違うということです。日本語で表現する時にはもっと具体的に言います。例えば、

  • 連絡する
  • メールする
  • 誘う

と言うところを、全て曖昧な表現として「找」がカバーしています。もちろん、中国語でも「連絡する」「電話する」「Eメールを送る」などの表現はあります。

「声を掛ける」と同じ意味になることもありますが、「找」を使う頻度と比べるとかなり少ないです。

不思議なことに、中国人留学生が日本語を覚えると、「わからないことがあったら、(あなたを)探しますね」のような誤用をあまり聞かない気がします。しかし、百度で調べると間違えた日本語もたくさんありました。