中国語の発音と日本語の変化規則 o:-ao a-ua 長音-ng

日本語→中国語 o:-ao

これは学校で習った歴史的仮名遣いと同じである。歴史的仮名遣いでは「やう」と書いても、現代仮名遣いでは「よう」と読む。同じように、中国語ではyaoと読む字を日本語ではyo:と読むという具合である。

  • 要yo:-yao4

(歴史的仮名遣いの「てふ」等は、これに当たらない中国語の発音と日本語の変化規則 入声。)

また、ここでは中国語の標準語(北京音)と日本語を比較しているが、日本語に入った当時の中国語と現代中国語は同じではありませんが、便宜的に現代中国語と比較します。

a-ua

これも歴史的仮名遣いでは「くわ」と書き、現代仮名遣いで「か」と読む関係と同じである。

  • 館(馆、館、舘)kan-guan3
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中国語の発音と日本語の変化規則 k/g-ji/qi  

前回に引き続き、日本語の音読みから中国語読みを推測するための知識を紹介する。大学で学んだ比較言語学や音声学などを利用して、効率的に中国語単語の発音を覚える方法を紹介する。

日本語→広東語→中国語 k/g-g/k-ji/qi

日本語と広東語は発音が似ているのだが、中国語とは似ていないのがこの二つの音である。

  • 加ka-ga1-jia1 (アルファベットの順番は日本語→広東語→中国語)
  • 球kyu:-kiu4-qiu2
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中国語の発音と日本語の変化規則 en-ian k/g-xi-h

今回紹介する内容は、中国語を勉強中の日本人が中国語の単語を覚えやすくなる言語学の知見に基づいている。隋の時代から日本に漢字が伝わるころ、日本人がどう中国語の音を日本語にし、その後日本でその音がどう変化したのか。

また、元々の中国語の音はどんな音だったのか。それらを明らかにすれば、現代中国語と今の日本語の一定の変化パターンが見えてくる。

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アメリカ英語とイギリス英語のどちらを学ぶべきか

日本ではイギリス英語のほうがいいと言う人が多いです。今回は、アメリカ英語の読み方とイギリス英語の読み方のどっちを目指すべきか。

世界の学校英語はイギリス英語が多い

日本はアメリカ英語を教えるが、アジアに限れば、日本、韓国、フィリピン以外はみんなイギリス式の英語を教えている。ただ、アメリカ文化の影響が大きいから、世界中の人が映画や音楽などを通してアメリカの発音を耳にしたことがあるはず。

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eを消してingを付けるのはなぜ?

なんでingを動詞につける時にeを取るのか。もし、生徒がこんなことを聞いてきたら、学校の先生や他の生徒には、英語のルールで決まっているから、とりあえず覚えろ、そんな余計なことを考えるやつはバカだと思われるでしょう。

確かに、効率的に覚えるという観点からすると、ルールに対してなぜと問うのは効率が悪いとも言えますが、こういうことを疑問に思えるのも頭が良いからなのかもしれません。

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会話だけで外国語を身につけられるとは限りません

アメリカに移民後も英語が話せない人

文法なんて気にしていると、一生話せるようにならないという人がいます。だから、間違いを恐れず会話を繰り返せば話せるようになるという理論のようです。

これは過去のデータで否定できます。大人になってアメリカに移民して人の中には、英語が上手に話せない人はたくさんいます。彼らの中にはもちろん英語を使わずに生活している人もいますが、毎日英語を話していても上達が止まっている人がいます。外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)にハワイに移住した日本人が長年住んでいるのにネイティブと違う英語の例が挙げられています。

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外国語の勉強に翻訳するのがダメな理由

外国語の学習で外国語を翻訳している人がいます。学校の英語の授業でよくあるように、

  1. 英語の単語を日本語に訳して
  2. 語順を入れ替える

英語を話せるようになった人はこうやって英語を理解していません。

 

さらに、訳文をしっかり書く作業は返って外国語を素早く理解できないようにしていると思います。また、しっかり書いた日本語訳を見ながら英語の内容を理解しようとするのは、英語の勉強には効果がありません。

外国語を翻訳を介して理解するプロセス

外国語の勉強で翻訳をすると、外国語を見ると即座に日本語に訳してしまう癖がついて、翻訳を介さないと意味が理解できなくなります。

このような理解の仕方をしていては、いちいち日本語に変換していくので、理解の時間などないリスニングには対応できません。

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