外国語習得までの苦労話

外国語に限らずどんな技術でも当てはまる話ですが、一朝一夕で今の技術を身に着けたわけではありません。

ですが、割と軽々しく「君は才能があるから・恵まれているから苦労もせずに習得できたのだろう」という調子で語られるような気がします。

今回は「こんなに頑張ってるんだ!そんな簡単なことじゃないぞ。」というアピールをさせてください。外国語を学習したことのある人は「そういうことあるよね」と頷いていただけると思いますが、いかがでしょうか?ご覧ください。

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語学留学中にやる気が出なくなった場合の対処法3件

留学前はやる気満々だったのに、現地生活がしばらく経つと最初のやる気が失くなって、毎日なんとなく過ごしてしまう、ということはよくあります。帰国の日が近くなって後悔しないように、やる気を維持する方法を3つ紹介します。

一度出国する

  • 自分の成果を客観的に見る
  • 目標を再確認する
  • 改めて目標を設定する

日帰りの遠出では時間が短すぎて、じっくり自分を見つめなおす時間が足りません。

欠点はお金がかかることです。出国はできなくても、留学先の生活圏からは離れたほうが良いです。

一時帰国して家に帰るのも良いと思います。家に帰ると、胸を張って進歩したと言えないことに直面し、やる気が出ます。

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文法を自分で導き出す帰納的外国語学習法

帰納的外国語学習法とは

帰納法(きのう、inductive)的な教授法は外国語教育にはあまり使われていません。多くは演繹法(えんえき、deductive)で教えられています。

多くの場面で使われる演繹法では、

  1. まず文法などのルールを教え、
  2. そのルールが当てはまる例を与えられ、
  3. 最後に練習問題をします。

 

一方の帰納法では、

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外国語学習に効果がある最低限度の音読

英語などの外国語学習における音読という手法は、マイナーながら根強い支持があります。中国の大学生の外国語の学び方でも紹介したような、むやみやたらと音読ばかりを重視する考え方を私は完全には受け入れていません。

私は音読はあまりしません。

 

以前は、文章を声に出して読んだりしたことがありました。最近は、特に意味のない音読練習はしなくなりました。音読は何のためにやるのかを改めて考えてみました。

音読することの私の目的を経験から見て、以下のことが挙げられます。

  1. 単語や文章を丸暗記するため
  2. 会話をする時に口に出す前の準備

音読の目的は、音読すること自体ではありません。何に役立ったのかを考えてみました。

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外国語レベルの自己評価と他者評価には差があります

テレビや実際に見かける外国人が日本語を話しているのを見て

この人はなんて日本語が上手なんだろう、それに引き替え私は英語ですら。。。

そんな風に思う人もいることでしょう。その外国人に対して高い評価をしたり、自分に対して低い評価をしてみじめになったりする人もいるかもしれません。

言語能力は他人には見えない

しかし、あなたが思っているほど、その外国人は日本語を理解していない場合もあります。

今回の話は最終的に、あなたの外国語は自分で思っているよりも上手いかもしれないという結論に達します。いきなり結論だけ聞くと話が飛んで理解できませんので、順を追って説明していきましょう。

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日本語の「ざ」の発音には2種類ある

日本語では「ざ」という音が、語頭とそれ以外(語中や語末)で子音が違います。

語頭の時は「づぁ(dza)」と同じ音になります。

「ざ」が語頭の例:雑誌、残念、ザリガニ

「ざ」が語中や語末の例:朱雀、頓挫、オペラ座、アメリカザリガニ

日本人はこの「ざ」の2つの音を区別していません。そのため、通常とは違って語中のzaを語頭で発音されても普通の人は変化に気づきません。つまり、外国人が日本語を学習する際に、この違いを習得できなくても問題ありません。

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日本語の「に」の発音の特徴と外国語との違い

日本語の「に」と英語のnee/niの発音は実は少し違います。

音の長さではありません。子音のNの音自体が違います。

日本語の「に」は「にゃ行」の「に」で読まれ、介母音の小さい「い」が入っているので子音の発音が「な」と「に」では異なります。英語のneedはnotと同じ調音点で発音されます。

日本語の「に」以外のな行と英語のNの発音(調音点)は一緒です。

英語のneatとnitの音の違いは英語の長いイーと短いイの長さ以外の発音の区別で紹介しました。

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