外大外語大の学生生活2

「外大外語大の学生生活1」の続きです。

大学には専門資料が豊富

図書館や書庫にはもちろんのこと、教授の研究室にも珍しい資料がたくさんある。大学の図書館なら学外者も許可を取れば入ることができる。何より日本に数少ない専門家と実際に話せる機会は貴重。教授の研究室(仕事部屋)に行けば会える。

さらに学外にも学びの機会がある

大阪大学の場合は、さらに大学の近くに国立民族学博物館があり、展示室や付属図書館にも膨大な資料がある。また、一般市民を対象とした講座やシンポジウムなども豊富。市民の参加も非常に活発。阪大吹田キャンパスから中央環状線という大きな道を渡ってすぐ。外国語学部がある箕面キャンパスからや、もう一つのキャンパスである豊中キャンパスからもモノレールで一本。ただし、博物館は広大な万博記念公園内にあり、最寄の駅である公園東口駅から歩いて20分くらいの距離にある。博物館の利用を目的とした場合に公園内に入るのは無料。東京の場合も専門図書館や博物館がある。

興味があれば、学会に参加すると第一線の専門家の発表を聞くことができる。学部生が学会に参加することは少ないが禁止されているというところはないだろう。

学生の雰囲気

英語のレベルはまちまち

外国語大学と言うと、多くの人が「外大やったら、やっぱ英語ペラペラなん?」と聞くが、実際は外国語に興味のない学生も多い。言語学より文化に興味がある学生もいるが、大学の勉強にほとんど興味がない学生も少なくない。

僕は県立の進学校に通っている頃に、先生が「成績の良い生徒は長期休暇のうちに教科書を全部予習しておく」とおっしゃっていたことが印象的だったので、大学入試の後から大学の授業が開講するまでに初級の教科書を買って予習していた。予習は確かに効果があり、最初の授業の方から内容が理解できるので勉強が嫌いになることはなかった。

卒業後の進路

外大外語大特有とも言えるような就職先は少ない。商社や大手メーカーなどに就職する人は一部いる。海外とはほとんど関係ない就職先の人も少なくない。通訳になる人にあったことがない。研究者になる人は稀にいる。外務省に入る人もいる。

 

理系の一部学部では成績が優秀だと教授に就職先を紹介してもらえるが文系はほとんどない。

ちなみに、女子が多い。男子学生も女子学生もこれは覚悟しておいたほうがいい。

FAQ:彼女はつくりやすいですか?

女子がほとんどいない理系の学部と比べると、外国語学部は女子の知り合いがたくさんできるのは確か。

大学入試

試験科目を赤本や各大学のウェブサイトで調べよう。試験科目は早めに知っておくべき。調べ方、試験科目の表の見方がわからければ、先生や友達と聞いてみる。オープンキャンパスで教務課などに聞いてみるのもいい(これは教務課の仕事ではないので嫌な顔をされるかもしれない。)大阪外大時代は試験科目が少なかった。センター試験は5科目と二次試験は英語と論文のみ。二次試験の英語は6割,7割取れば十分受かったらしい。今は大阪外大は阪大に統合されて試験科目が変わっているはず。赤本で過去問を解いて試験対策をすることは重要だが、何割とれば合格圏内なのか知ることで何を勉強するべきかが明確になる。

僕の場合は、試験前日に新大阪のホテルで知り合った受験生に6,7割で合格できることを聞いて、合格に対する自信がさらについた。合格圏内の点数を知るまでは9割くらい取る必要があると思っていて、過去問では7、8割しか取れていなかったので必ず合格するという自信はなかった。 

大学入試対策で使った本と言えば、『英文標準問題精講』です。過去に大学受験に登場した文章からの抜粋なので大学受験の傾向をつかむのにも役立ちます。

他には、速読シリーズ(速読英熟語)等の中級と上級をやりました。

<大学やビジネスで外国語学習>