外国語を日本語に翻訳せずにわかるわけがないと思う人がいるでしょうが、単語レベルでできるということを以下の2つの観点から証明します。
- 人は新語を使えるようになる
- 外来語を母国語に混ぜて使える
文章レベルで翻訳せずに外国語を理解できるメカニズムは別の投稿で書きました。
語順を入れ替えなくても英語(外国語)を理解できる2つの科学的根拠
新語は日々生まれ、人は使えるようになっている
日本人の成人でもわからない日本語の単語に出くわします。それは新しく作られた言葉であったり、初めてみる難しい言葉や専門用語などであったりします。
最初は辞書を引いたり、人に聞いたりしてその単語の言い換えを聞き、多かれ少なかれ理解します。多少意味が分かっても最初は言い換えないと理解ができないかもしれません。
しかし、慣れてくると言い換えをせずに理解できるようになります。これが外国語に関しても同様に起こるのです。つまり、外国語の単語も何度もその単語が使われているところを聞いたり読んだりするうちに、母語に翻訳せずに理解ができるようになるのです。
広まった新語の例
人に説明を聞いて理解できなくても、その言葉が使われているところを何度も聞いていると、理解できるようになり、いつの間にか気付かないうちに自分でも使っていることもあります。
以前、「うざい」という言葉はありませんでした。私も初めて聞いたときにはどういう意味か分からない隠語のように感じていましたが、いつの間にか自分でも使うようになっていました。
外来語も翻訳されずに使われている
そこでこんな反論が上がるでしょう。「日本語の新しい言葉を何度も聞くうちに理解できるようになるのは、それが日本語で母国語だからだ。外国語は母国語じゃないから日本語の初めて知る単語とは条件が全く違う。」と。
では、そういう人はバックアップという単語の意味は知っていますか?もっと身近なものでテーブルという日本語の単語は知っているはずです。
これらの外国語起源の日本語の単語を翻訳せずに使っていることが外国語を翻訳せずに理解できるようになれるということの証明なのです。元は外国語であっても、日本語の中で使う人が増えてくると日本人が翻訳せずに使えるようになるのです。
翻訳せずに外国語を理解するメリット
翻訳をせずに外国語を理解できるようにならないと、外国語の単語を聞いてもそのまま理解できず、日本語への変換作業が必要になります。リスニングの際、単語は矢継ぎ早に出てくるので対応できませんので、翻訳癖のある人はどんなにたくさん勉強しても永遠に英語など外国語ができるようになりません。
<外国語学習法>