現地に行けば英語なんて話せるようになる、とよく言われます。現地に行けば、生活に必要となるから嫌でも現地の言葉や英語を話すことになるからというのが理由のようです。それは以前の記事で否定しました。
私自身の語学留学3回の経験を紹介します。
結論を言うと、要はネイティブと話したいと思うなら、必要最低限の会話以外の機会を作らないといけないということです。
留学時の行動範囲内に現地人がいない
語学を目的として、渡航する場合は語学学校に通うのが普通です。語学学校に来るのは先生を除いて基本的に外国人です。
つまり、ネイティブがいません。カナダに行けばカナダ人と、オーストラリアに行けばオーストラリア人という英語ネイティブと交流できるかというと、語学学校の授業がある午前中には先生以外のネイティブはいません。
それに先生は生徒全員と話さなくてはいけないので、先生を独り占めしてたくさん会話しようと思っても午前中しか授業がないので、大した量にはなりません。
まさに、東京沙漠です。
先進国の都市部では見知らぬ人と会話しない
学校がダメなら校外に出てみると、今度は見知らぬ人と話すきっかけがありません。
語学学校は多くが午前中だけしか授業がないコースが多いです。午後まるごと空いているのですが、知り合いがいないので紹介してもらうこともできず、いつまで経っても0人です。例えば、あなたが街を歩いていて、日本語の下手な外国人に話しかけられて友達になるのかってことです。英語ネイティブと知り合うために積極的に声を掛けたら、相手はどう思うのでしょう?
「友達になりましょう。」
いきなりこんなことを言う人は怪しいです。
「英語の練習台になってくれ」
これは「英語を教えてください」をマイルドにした言い方ですが、同じニュアンスのことを外国人にお願いする人が実際にいます。無料レッスンをしてくれる人も中にはいるかもしれませんが、基本的にはできないでしょう。
関連記事:外国人らしい人を見かけたらすぐに英語で会話するのには賛同できません。
都市でもちょっとした話ならできた場所
ロンドンでちょっとした世間話ができたのは:
- ホームレスのおじちゃん
- Salvation Armyで募金を集めていたおばさん
- セールスマン
- セレクトショップの店員さん
このような人との会話は10分ほどで、しかも1度きりしか話してい。
ロンドンの場合、パブでは6時くらいはみな静かにギネスを飲んでいるだけだが、9時くらいになると、サッカー観戦が盛り上がり、酔いもまわって誰彼かまわず話しかけてくる感じでした。そこでなら、イギリス人の友達もできるかもしれません。
シンガポールではレストランの店員さんとは世間話をすることが時々ありました。
面白い話をしないといけない
スターバックスで英会話やっている人を見かけました。「先週末は何したの?」レベルの話を延々としていて退屈そうだなと思いましたし、現に日本にいる外国人もそう言っています。そんなんじゃ人は話したいと思わない。
lang-8などで作文を投稿している人のほとんどが
- 「日本語を勉強したい」
- 「英語を勉強したい」
- 「趣味は~」
- 「日本のアニメが好き」
同じ話題だし、平凡な話題なのであまり興味が持てません。 人が話したいと思うのは、しゃべっていて面白そうな人だなとつくづく思いました。
外部記事:海外の友達を作っても意味はない
どうしても英語ネイティブと話す為の対策
旅行先として人が外国人があつまるところ
僕は2回目の語学留学ではシンガポールを選んびました。ロンドンに行く時に寄ったシンガポールで、旅行者同士でかなりおしゃべりできました。旅行者は知らない人への障壁がかなり低いです。
関連記事:シンガポールでの旅行・語学留学体験記
日本語学習者を探す
この方法は意外と良いです。日本語学習者にとって日本人であれば誰でも話してみたいと思ってチャンスを探しています。大学なら先生や友人に紹介してもらうという方法もあります。大学に通っていないなら本屋で日本語の教科書を読んでいる人に声をかけるという方法もあります。僕は実際にしたことがあります。
その人とは英語で話せなくても、一人現地の友達ができれば、その人が他の友達を紹介してくれるので、結果的には英語を話す機会になります。
発展途上国や田舎
外国人が珍しい地域ではあなたは何もしなくても特別な存在です。英語圏でも田舎の街に行けば良いでしょう。あるいは、フィージーやフィリピンなどでも現地の人と英語で話す機会があるでしょう。
どうしてもアメリカでアメリカ人と話したいのならば方法を考えたほうがいいでしょう。ハワイなんていいかもしれません。
<語学研修を最大限に活かす>