前回は記憶力の面から見た外国語学習に適性のある人の特徴として、私の例を挙げました。今回は発音習得力を私個人の例を基に論じます。
外国語の発音を習得する為の下地作り
英語以外の外国語を始める前の高校一年生(15歳)から、何度も何度も録音を聞いて、真似してみて、自分で自分の発音をネイティブの音源と比べていました。
また英会話学校の先生に納得の行くまで発音してもらい、自分の発音も聞いてもらいました。当時の先生が発音に関して理解のある先生だったことが非常に良かったです。
例えば、certainやfirstなどのアメリカ式ではなくイギリス式の母音(長いschwa)などを習得しました。この発音が後々他の外国語を覚える時に効果を発揮します。
様々な言語にある特有の発音に触れる
その後、発音の難しい言語を学ぶ機会があり、その後学ぶ言語はこれらの言語ほどは難しくないものはありませんでした。
今まで学習した発音の難しい言語
- フランス語
- ベトナム語
声調という観点で難しい言語
- ベトナム語
- 広東語
様々な言語を覚える機会がなければ、英語の発音を理解する為にベトナム語を学んでみようとするのは効率が悪いです。そういう訳で、この項目はどなたにでも再現性(まねできる)があるとは言えません。
大学の音声学の授業
音声学の授業で
- 日本語の発音の特徴
- 日本語話者が普通気付かない英語の発音の特徴
を知ることができて、新たに外国語を学ぶ時でも細かい差異なども区別できるようになりました。
音声学の授業の主題は本来は別のものです
音声学では舌の位置の高低、前後...や舌の当たる位置(調音点)など発音を詳しく記述(言葉で表現)することができますが、専門用語を覚えなくたり、自分で舌の高低などがわからなくても、外国語を覚えることはできます。
日本語の発音の特徴の例
日本語の「う」とその他言語での一般的なuの違い
語頭の「ざ」はdza、語中はza
「ザリガニ」と「銀山」と発音する時の「ざ」の音には違いがある。
普通気付かない英語の発音
音声学の知識がないとなかなか気づかない発音の違いが多いです。
発音下手だと本当通じない
色々な外国語には様々な発音があり、一定精度以上に正しく発音しないと通じないとうことは英語以外の外国語を学んだことがない人にはわからないでしょう。外国人が下手な発音でベトナム語をしゃべって、聞いている側のベトナム人もバツが悪そうな表情するのを何度か見てきたので知っています。
だから、発音なんてがんばって覚える必要がないなどと勝手なことを言うだけでなく、努力して外国語の発音を習得しようとしている人をあざ笑うなんて論外ですね。そういう人に是非ベトナム語を覚えてベトナム人に通じるところをお見せ頂きたいものですね。