話せてもネイティブのように書くのは難しい
英語で文章を書いていて、自分が書く英語とネットで見る英語の雰囲気が違い、自分のものが陳腐に見えることに改めて気づきました。
ネイティブの英語のように書いて洗練された印象にするために、その違いを分析してみます。
私のサイトの目標は下のサイトくらいです。
- Language Learning Tips/Omniglot
- The Five Principles of Effective Second Language Acquisition
- Week 1 of a monoglot's first language learning journey/ Fluent in three months
日本などの英字新聞も
日本の英字新聞とNYTやWSJ、FTなどの英米ニュースの英語の雰囲気が全然違います。なぜかよくわかりませんので、その分析もしたいです。
I、You、Is、have、needなど同じ表現ばっかり使う
僕らの英語の特徴は下のような同じ表現の繰り返しで、バリエーションが少ないので陳腐で、頭が悪そうに見えてしまいます。
- I
- You can...
- You should...
- have
- is
- need
- they
CNNなどの英語の記事を見ると、多くの記事ではこれらの単語が少ないです。例えば、「…ができます」と書くときにYou can...だけでなく、
- accept xx to
- allow xx to
- enable xx to
などの表現が英語の文章で見られます。
しかし、実は一般のアメリカ人がネットに書き込みをする時も同じような言葉使いになります。つまり、僕らの英語のレベルだとアメリカ人が普通に書き込む時とあまり変わりないということなのです。
会話調ではない文章を書くときは、Iやyou以外の言い方も駆使しましょう。
参考リンク:
Why cant i change my Youtube current location to USA?
Pleaseを使う
今、スターバックスのカップを見てみると
Careful, the beverage you're about to enjoy is extremely hot.
英語圏の標識にはpleaseがなく簡素に書かれています。また、何かをお願いする時もCan you~などを使いますが、英語が下手な人はplease correct my writing.のようにpleaseを使います。
英語では語順をわざと入れ替える
これくらいなら気付いて真似している人もたくさんいるでしょう。これを真似するだけでちょっとだけ英語っぽくなります。
「と言いました」を文の最後に置くパターン
- ...., he said.
- ..., says Mr. Johnson, the CEO of a consulting firm.
- ....,a poll suggested.
間に入れるパターン
- ...,said he,...
- ,however,..
同じ表現を避ける為、別情報を加えて違う言い方をする
- the 37 year-old man...
- The former CEO....
日本人ならheやsheを使うところですね。
豊富な語彙
語彙が豊富なのは当然ですね。外国語として英語を使う人が不利なのは言うまでもありません。ネイティブの特徴を詳しく見てみましょう。
同じ単語を避ける
英語では同じ単語を何度も使うのを嫌う傾向にあります。最初にsmartと言えば次はintelligent、つぎはbrilliantと言ったり、多少ニュアンス違う意味でも入れ替えられます。
この法則を知らないと、英語を読む時に、違う単語が同じことを指していると気付くことができません。
whoやthatの使い方が違う
英語ネイティブもwhoやthat、whichなどの関係代名詞を使います。では、何が非ネイティブと違うのか。
私たちは語彙力が乏しいので、ある現象を表現するために、たくさん単語が必要になってしまいます。そのためにwhoとwhichでつなげるので、結果的に読みにくくなってしまいます。
ネイティブは語彙が豊富なので、使う量やタイミングが適切なのでしょう。
褒めまくる文化
アメリカの本にはその本の紹介を新聞社など書いています。そこで褒め方も極端だなと思いますが、自分で自分を褒めることもあります。
アメリカのアマゾン(Amazon.com)のレビューを見ると参考になります。
不要な誇張の副詞・形容詞
- overwhelmingly
- surprisingly
- extraordinarily
- exponentially
僕らだとveryとsoしかバリエーションがありません。
口語っぽい単語
- freak out
- flabbergasted
これは真似しようとは思いません。僕は読みにくいと思うからです。僕が思うTIMEなどのアメリカの雑誌が読みにくい最大の原因はこれです。
日本語からの直訳や具体的すぎる
非ネイティブが英語をしゃべると、外国語っぽい直訳調になったり表現が具体的すぎたりする傾向があります。
「全部飲んで」という時にDrink it all.と表現しがちですが、英語では単にFinish it.と言うことなどがあげられます。
ハイフンで繋ぐ
- Seattle-based company
- know-it-all mentality
- I'm-the-law mentality
2語くらいの複合語(compound)ならどこにでもありますが、3語繋ぐやつとかも多いです。特にTIMEがハイフン多用する印象があります。
参考:ハイフンのルールや例はGrammar Girlのサイトにたくさん載っています。
タイトルに比喩が多い
日本の英字新聞のタイトルや記事は現象をそのまま表現しますが、英語の場合はひねった表現をします。タイトルに特殊な文法を使うのは共通しています。
- No end in sight
みたいな表現も多いです。
結論
細かい違いはあれど、最大の違いは単語だというありがちな結論です。方法としては、ネットから例文を見つけて真似するのが手っ取り早く、ネイティブ使用済みのお墨付きです。
具体的な方法は参考記事にて:
外国語学習に成功するフレーズの暗記と3種類のフレーズの探し方
ここまでいろいろ考察してきましたが、しょぼい英語でもマスメディアに寄稿する際以外は今まで通りの普通の英語で十分です。外国語を学ぶとかっこいい表現を使いたいと思うものですが、実際ネイティブからするとそんなことどうでもいいです。
lang-8にかっこいい日本語表現で自己紹介を書きたいというブラジル人の友達がいますが、日本人からすると豊かな表現よりも面白い内容、目を引くような珍しい情報の方が魅力的ですよね。
目標は、米英のような英語よりもヨーロッパ人が書くような読みやすい文章が書けるようになることです。
関連:ネイティブよりヨーロッパ人の英語のほうが読みやすい気がする
アメリカ人のブログ
欧米人のブログを見る機会は一般的にはありません。噂では、欧米人はアメブロの日記みたいなブログはないらしいです。ある本によると、欧米ではブログがメディアを変革するほどのインパクトがあると書いてありましたが、どうなのでしょう。
Why TV News Is A Waste Of Human Effort: One Example Worth A Trillion Dollars
関連記事:
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- ネイティブの英語は思ったよりシンプルだったと思う原因
- 外国語の単語の使い方は厳しいと思ってしまう現象
- 英語のニュースサイトまとめ一覧他
- 無料で読める英語の自己啓発サイト
- 英語を学ぶための海外のバイラルメディア(バズサイト)