IKEAの英語読みと注意すべき英語中心主義

イケアという家具屋さんを知らない人もいるかもしれないので一応そこから紹介しておきます。

イケアというのはスウェーデン発祥の家具屋さんで、商品の色使いも鮮やかでおしゃれなイメージがあります。店内には一本道になっており、途中にショールームのようにコーディネートされたいくつも部屋があり、最後の部屋は天井の高い広々としています。

私は今まで3店舗見たことがあり、全て同じような構造でした。

フードコートというかカフェのような場所でスウェーデン料理も食べられます。ドイツ料理のように芋が主食のようです。

イケアはスウェーデンの会社ですが、製品はmade in Chinaが多いです。今の時代、中国製品が多くて何の不思議もありませんが、スウェーデン製のものを売っていると思われても不思議ではないと思います。

噂では、税金などの関係で今は本社がオランダにあるらしいです。

IKEAの各国語の読み方比較から見えること

このイケアを英語話者はどう読んでいるかというと、実は日本語の読み方とは全然違います。日本語の読み方とあまりに違うので、初めて聞く英語話者には通じないでしょう。

これを聞いて、日本語の読み方は間違えていると思うかもしれませんが、そうではありません。スウェーデン語の読み方は「イケア」で、日本語の読み方もここから来ていると考えられます。

このサイトでも各国の発音が聞けます:

IKEA の発音: IKEA の スウェーデン語, 英語, ポーランド語, ドイツ語, フィンランド語, ポルトガル語, デンマーク語 の発音

つまり、「イケア」と読む国の方が多いのです。ここで言いたいのが、

英語の言い方が絶対的に正しい世界標準という訳ではないということ

です。

最初のビデオのKevinさんも

Actually, if you say that to any American, British or Australian person, they wouldn't know what you meant.

Instead of that, in Engish, we pronounce this as Eye-Kee-uh.

と言っています。

ここで強調したいのが、「英語では」この発音が普通であるということです。日本語の読み方がおかしいとも、英語が正しいとも言われていません。

 

関連:英語が世界標準ということはない - 日本人多言語話者の外国語学習法

 

英語の読み方が間違えているという訳でもありません。

一方で、英語がおかしいという言い方には問題があります。

英語話者の間では英語の読み方が普通であり、間違いではない 

外来語は各国の言語に発音しやすいように変化するものです。日本語の「インターネット」は英語のInternetから来ていますが、欧米人が日本語の発音を聞くと通じないことがあります。それでも日本語としてはその発音が間違えているとは言えません。

まとめると、

日本語の読み方も英語の読み方もそれぞれの言い方で間違いではない

ということです。

英語話者の間でもIkeaの読み方に幅があるようです:

Pronunciation: Ikea - WordReference Forums

その中で面白かったのが

「イケア」と読んだら彼氏に間違えていると言われたし、確かに私以外の人はみんな彼氏の言う通りだった

という意見です。元のスウェーデン語に近い発音は関係なく、みんながどう読んでいるかが正しさの基準とされているようです。まあそうでしょうね。

中国語でイケアの読み方

ちなみに、中国語でイケアは「宜家(yi2 jia1)`/宜家家居」と言います。中国の広州でイケアに行った時は、1元(約16円)のアイスを食べている人が多かったです。

<英語話者の発音>