多くの多言語話者や第二言語習得(学者)の学者が言う外国語学習法は興味のあるものをたくさん読む/聞くということです。
- Steve Kaufmann(LingQという外国語学習サイトの開発者)
- Stephan Krashen
興味のあるものをたくさん読む方法は私も賛成です。言語習得は慣れの結果です。たくさん読めば翻訳せずに理解できるほど、理解のスピードが速くなります。
一般的な学習法は単語をばらばらで覚え、文法規則を覚えるばかりで、文脈の中にある英語/外国語に触れる機会が少ないです。
ESP (English for Specific Purposes)
今回紹介する本の考えは、分野を絞るという点で同じ方向性です。
ESPとは、English for specific purposesの略で、反対の概念がEGPでEnglish for general purposesの略です。『ESP的バイリンガルを目指してー大学英語教育の再定義』という本が詳しいです。
(この本は一部英語で書かれています。)
ESPとは、分野を絞って英語を使って何かを学んだり、論文執筆などに必要な表現を学ぼうという考えです。興味のあることを読むだけでなく、発信する為に必要な表現も学びます。
例えば飛行機の搭乗員の場合、必要な英語は限られます。知っている表現が多いのに越したことはありませんが、業務上のものを覚えることに優先順位があります。このように、大学生も専門分野を深く知り、発信できるような英語を身につけようという考えです。
日常会話の習得が専門分野より先と思う方
日常会話が一番簡単だと思われていますが、そうとは限りません。
母語では日常会話を最初に習得しますが、外国語とは事情が異なります。この本には、会話はどんな方向に行くか予想が立てにくいので、外国人学習者にとって難しい、とされています。
<覚えるべき単語・分野を決める>