ingのgはgと読むのではありません。地域によってはkと読むところもありますが、基本的にはingとinkは別の音です。これを説明するには、日本語の「ん」と聞こえる音が外国語では区別されるということと同時に説明したほうが分かりやすいです。
さんばしの「ん」
唇を閉じて読みますので、「ん」は実質mで読んでいます。
さんどうの「ん」
舌を口の上につけて読みますので、な行と同じnで読んでいます。上のさんばしとは読み方が違うのがわかるでしょう。
さんこの「ん」
ゆっくり読むと「ん」の時に口が開いていて、舌は口の上に当たっていません。この読み方が英語の-ingと同じです。これら3つの発音の違いは、「ん」がその直後にある発音に影響されます。
日本語では区別がない音を区別する言語
広東語、韓国語、ベトナム語やタイ語などでは上の3つの音を意味の区別に使っています。つまり、日本語では同じ「ん」でも外国語を発音する時に区別しないと意味が変わってしまうことがあります。中国語ではnとmは区別しません。
英語の単語の綴りに現れる区別
complaintとcontactなどを比べるとわかるように、もとはcom-だったものが後の文字によってmの場合とnの場合があります。これは発音通りに綴りが決まったものと考えられます。
『日本語教育をめざす人のための基礎から学ぶ音声学』という教科書は大学で使いました。外国語学習にはこの本の全てを理解する必要はありませんが、役に立ちます。
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-ingで終わらない単語
ingは単語の終わりに現れることが多いですが、途中に現れるものも少しあります。
- Washington
- Wellington
他の発音に関して: