インターネットが普及した時代ではその人の持つ検索の技術によって、アクセスできる情報の量や質に差が出ます。サイトやブログを運営する人たちは、そのような検索の仕方や検索エンジン(Yahoo! JAPANの検索ボックス)の検索結果計算方法(アルゴリズム)などを考慮しつつ、サイト内の言葉遣い(キーワード)やデザインに工夫を凝らしています。
つまり、外国語のサイトを展開・運営する場合に、もし検索から集客しようと考えるなら各国での検索の仕方の違いを理解したほうが良いでしょう。ただ、検索から集客するような海外展開は現時点ではほとんどありえないでしょう。
日本の検索方法は名詞の羅列
日本人の場合、
大阪 名古屋 バス
のように名詞の羅列で検索する方法が一般的でしょう。または、「行き方」なども同じく多いです。
今はGoogle Nowというアプリがあって、スマホに話しかけて検索する人もいるようで、私のサイトにたどり着いた人の検索キーワードなどを調べるとそういう人もいます。しかし、日本語検索では名詞の羅列で検索する人が圧倒的に多いです。
英語は多種多様
英語での検索方法に多種多様です。例えば、unscrupulousという単語の意味を調べる場合に
what does unscrupulous mean
のように検索エンジンに話しかけるように文章で打つ人もいます。また、
unscrupulous means
のように、文章の一部で検索する人もいれば、
unscrupulous meaning
unscrupulous definition
のように単語の羅列で調べる人もいます。
また面白いのが、知らない単語を調べる時に
(調べたい単語) meaning in Hindi
とヒンディー語やタガログ語での意味を関連語として提案されます。
このような関連語がなぜ出てくるのかというと、インド人やフィリピン人などがネットを使う時に英語で操作することが少なくなく、知らない単語があると、その英単語の母国語での訳語を調べたということの証拠です。
検索を駆使して、よく使われる自然な英語表現を調べるという方法があります。『Google検索による英語語法学習・研究法』という本が特に詳しいです。この本の一部でも検索で正しい表現を調べる方法が紹介されています。
中国語で検索するキーワード選び
中国人が検索する場合、検索エンジンの提案を見る限り
XX车站到YY怎么走「XXのバス停から都市YYにどうやって行くのか」
のように、「行き方」などの名詞にしないパターンの方が多いようです。英語に置き換えると、how to get to yy from xxのような形で、検索エンジンに話しかけているのとは異なると言えるでしょう。
インドネシア語
インドネシア語で検索していて気付いたのは、ある略語を略していない形を調べようとする時に、インドネシア人はfromに当たるdariを使い、
(略語) dari 「(略語)from」
で検索する人がいるようです。つまり、「この単語は何からできたのか」という意味合いで調べているのです。英語で省略語について調べる時には
(略語) abbreviation
で検索することもありますが、
(略語) stands for
で調べることもあるので、英語でもインドネシア語の上のパターンと同じように調べることがあります。