トリリンガルの日本人
日本国内なら、空港や百貨店、ホテルなどのインフォメーションの受付なら3カ国語できる人が活躍できるでしょう。
貿易書類と契約書は英語
商社などは仕入れ先や顧客と中国語でやり取りをして、貿易書類は英語のものを使うという場合があります。国際貿易が絡むと、英文の書類は避けられません。
製造業でも海外から材料を仕入れたり、海外の客先に送る場合は英文の書類があります。中国にある下請けの小さな部品メーカーと英語で取り引きすることはほとんどなく、中国語でやっているとケースがほとんどだと思います。
その他にも、外国企業との取り引きや、海外の日系企業同士の取り引きなどで英文の契約書を使うことがあります。
ここでのポイントは、英語の契約書は難解で高いレベルの英語を要求されますが、貿易書類は使われる単語のバリエーションは多くないので難しくないです。
日本人に対する求人
中国にある日系企業では、日本語ができる中国人だけでなく、日本人駐在員や現地採用の日本人社員が求められます。大学で中国語の授業を取っていたという理由で中国に派遣された人もいます。
中国で開業している日本人弁護士や日本人コンサルも日本人の顧客から見て安心感があります。
穴場的なことでは、中国語が話せる行政書士の需要が高いという話を小耳に挟んだことがあります。
マレーシアなどでも中国語が使われています:中国語が使われる国や地域
日本語が上手い中国人には勝てない
ただ、日本的なサービスができて、日本人と働けるなどの要件を満たせしていれば、日本人である必要はありません。むしろ、中国人の方が中国人の消費行動を理解しやすいことや、中国の商習慣に馴染み易いことなどの理由で有利です。
中国語メインで補助的に英語
香港や広州などでの海外の展示会の営業や通訳など。広州で開かれる世界最大の展示会(広州交易会、広交会)にも世界中から出展者やバイヤーが来ると聞いていますので、英語もあったほうが便利だと思います。
空港で便利
それと空港での案内やチェックインで英語が威力を発揮します。空港で使われる中国語が分からなかったり、案内放送が聞き取れなくても英語で意味が分かれば問題ありません。中国では飛行機が送れるのは日常茶飯事で、搭乗ゲートもよく変更されます。
中国のことを調べるにも英語は便利ですが、情報収集のためだけなら、必須ではないと思います。
個人的な感想
私が知っている世の中には限界があるので、正直全然わかりませんでした。
「中国語と英語ができれば引く手数多」だと言う人は多いですが、実際にそういう仕事をしている人に会ったことがありません。実際はエリートや一部以外では、あまり多くないのではないかと個人的には思っています。そもそも人を雇うとしたら、日本人より優秀な中国人の方が上である可能性が高いと思います。自分も日本人なので残念なことだと思いますが。
そもそも、外国語ができても他の専門性がないとあまり役に立ちません。通訳や翻訳をやるには他のビジネスと比べると、言葉に対する要求が各段に高いです。
それと、2つの言語ができたからと言って給与が2倍になることはありません。
<中国語と世界>