日本語で日本食、和食、日本料理のニュアンスの違い

どこで聞いた話なのですが、中国語で日本菜という言い方を若者が使わないどころか、やや不自然だと思う人すらいるようです。ちなみに、中国語で中国料理を中国菜と言います。

代わりに日本料理という言い方がよく使われているのですが、よく考えてみると、個人的には日本語で使われる最も自然な表現は「日本食」だと思います。一方で、「日本料理屋」という言い方はよく使います。

日本食

外国に行くとして、「現地に日本食あるかな?」と言います。このように特に海外に行く時はこの言葉を使います。

日本食の範囲は

上の例から考えて日本食とは、日本人が普段食べている食事だと思います。これは個人的な感覚なので、同意できない人もいるかもしれません。

パスタは判断が難しいですが、和風ハンバーグは日本食だと言えそうなので、和風パスタも日本食なのかもしれません。日本のカレーも日本食だと思います。

和食のニュアンス

日本の朝ごはん

味噌汁に鮭の切り身、白ごはんと海苔という朝食は和食らしいと思います。しかし、「和食に連れて行ってやる」と聞くと、割烹料理か、懐石料理を勝手に想像してしまいます。

以前、シンガポールで現地の友達に「Japanese foodを食べに連れていってあげる」と誘われました。メールには、英語で書かれていたのですが、そこだけ

washoku(和食)

とわざわざ日本語の言い方で書かれていました。その人は日本語の初級を学んだことがある人でした。

「ついにシンガポールで立派な日本料理屋に連れて行ってもらえるのか」と期待していました。場所もナイトライフの地区であるクラークキー(Clarke Quay)だったことも原因だと思います。

実際に行ってみると、北海道ラーメン屋でした。

シンガポール、クラークキー

和食と言ってラーメンだったのは新鮮であると同時に日本語の感覚について改めて考えさせられました。

日本料理

日本料理が指す範囲は和食に近いと思います。つまり、和食と日本料理は伝統的なものを指して、日本食は日常的な食事を意味することが多いと思います。