なんでingを動詞につける時にeを取るのか。もし、生徒がこんなことを聞いてきたら、学校の先生や他の生徒には、英語のルールで決まっているから、とりあえず覚えろ、そんな余計なことを考えるやつはバカだと思われるでしょう。
確かに、効率的に覚えるという観点からすると、ルールに対してなぜと問うのは効率が悪いとも言えますが、こういうことを疑問に思えるのも頭が良いからなのかもしれません。
eはサイレント(無音)
英語ではeが無音(サイレント)として綴りに使われます。元々音を持たないので、ingのiを入れる際は読まれないeは取ってしまうと考えることができます。これはあくまで私の予想です。
区別に使われる場合
eを消すことを覚えていないと単語の区別が難しくなる場合があります。
例えば、ing変形後のstaringとstarringのつづりで元の単語を判別できます。
元の綴りはstarとstareがあります、元の綴りがわかると、綴りで単語の意味を区別できます。Stareはeを消すのでstar+ingで、starはrを重ねて、star+r+ingとなります。
ただ、仮にrを重ねる規則がないと、両方staringになり、eを消すという規則はむしろ単語の判別を難しくしてしまいます。
オランダ語のスペリング規則
英語は長い歴史を経て発音は変わりましたが、綴りは昔のある時期のままだと言われます。詳しいことは英語の歴史を学べばわかると思います。私は詳しくないのでわかりませんが、オランダ語を勉強する時に、オランダ語のスペリング規則というものに出くわして、ヨーロッパ言語の綴りの規則が少しわかったような気がしました。
他の言語にも似た規則があるかも
これは私の憶測だが、英語もオランダ語も、その他の近い言語は似たような規則でスペリングを決めているのだと思います。だから、英語のingを付ける時に、eを消すのはスペリング規則の一種でしょう。
ちなみに、オランダ語はBe動詞に相当するものを学んだ後くらいでやめましたが、その後長崎に行く機会があって、博物館の展示品のどれがオランダ語かが分かったので楽しかったです。
このオランダ語の教科書は良かったです。音源もついていて、基礎をしっかり学べます。オランダ語は英語やドイツ語とかなり似ていますので、勉強してみると面白いです。
- 作者: クレインス桂子,河崎靖,フレデリッククレインス,Frederik Cryns
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
<英文法>