中国などの漢字圏の看板やパッケージなどに、漢字に紛れて「の」という平仮名が使われているのを見かけることがあります。
日本語の「の」を中国語の「的」に
日本語が分からない人でも、若者を中心に中国語の「的」の意味に置き換えて理解しているようです。日本語の「の」と中国語の「的」では使い方の違いがありますが、意味が通ります。
ただ、この「の」という文字の読み方は知らずに、中国語の「的」として読んでいる人も多いです。
「之」と読むパターンも
香港などで見かける「優の良品」という店は、wikipediaによると、優之良品のように「の」を「之」で読んでいるパターンもあるようです。私はこの店名の読み方を気にしたことがなかったので、詳しくはわかりません。
平仮名の「の」を使う理由
日本でも、かっこよさを出すために英語などの外国語が使われることがあります。この現象と同じように、中国人などの外国人にとって日本語は外国語なのでインパクトがあります。
これが中華圏で日本語の「の」が使われる理由だと思われます。
また、お菓子のパッケージなどには、「の」だけでなく、パッケージの表面に日本語がたくさん使われている商品もあります。一見、日本向けの輸入品かと思いきや、ただの装飾のように使われています。
平仮名以外の日本語の漢字語も
場合によっては、わざと中国語の言い方ではなく、日本語の言い方をすることがあります。
中国のbilibiliというサイトでは「生放送」という言葉が使われていますが、これはわざと日本風の言い方をしているパターンです。中国語では直播と言いますので、「生放送」と言うとほとんどの人には通じないでしょう。