単語を覚えるには訳語ではなく意味を覚えましょう

どの訳語を当てるかは重要ではない

例えば、Can you give me a ride the next Saturday?という文で考えてみましょう。

この文のrideという単語の翻訳は難しいが、give me a ride という部分まとめて考えると「私を車で送る」となる。辞書に載っている単語は編者が別の辞書を参考にしたり、自分で考えたりして、外国語の単語に訳語を当てています。

上の例のrideは「車で送ってくれる行為」という意味になりますが、この意味は私が勝手に決めただけであって、同じ意味なら何でもいいのです。

一語一語日本語に置き換える作業

学校で英語を勉強している人を見ると、訳語を丸暗記して、英語を読むときにその訳語のまま英文を一語一語訳しながら、日本語の語順に入れ替えて完成です。英語の授業では、ひたすらこの作業を続けるだけのことも多いです。

むしろ、英語の教師は生徒たちにこの悪い習慣を身につけさせています。ちなみに、リーディングの時間に、本文の翻訳だけでは理解しにくい場合が多いので、本文の歴史的背景など、行間を読むように授業を進めるのが良いです。

訳語自体は重要ではなく、単語の意味のほうが重要

単語を覚えるときは訳語を覚えるより、最終的に外国語の単語を聞いてすぐに意味がわかることが大事です。だから、私は中学高校で習った時の単語の意味は今でもわりますが、訳語を覚えていない単語もたくさんあります。

訳語を覚えずに単語を理解できるようになる方法

では、訳語を覚えずにどうやって認識できる単語を増やしていくと良いでしょうか。初めて見る・聞く言葉を覚えるときに、意味をなんとなく想像するという方法もあります。

私の方法は、何度も使われている例を見たり聞いたりして慣れるという方法です。翻訳しなくても理解できるようになります。

詳しい学習方法は:

外国語を翻訳せずに理解しています - 日本人多言語話者の外国語学習法

訳語を覚えた方が良い場合

但し、例外的に訳語を覚えたほうが良い場合もあります。

翻訳を納品する場合

翻訳の仕事をする時は、指定された訳語を使うので、決まった訳語が重要になります。

専門用語

脳神経のような専門的なことは敢えて日本語の単語とくっつけると分かりやすいです。英語の文章を読んでいて、synapse(シナプス)くらいなら似ているからすぐわかりますが、hippocampusという単語を見て、読み進めても、益々わからなくなるだけですから、日本語で「海馬」と置き換えて理解しても良いです。

何度も見るうちに、英語のhippocampusのまま理解できるようになります。

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