日本人で英語を話せないと思っている人の中には、自分の英語が通じなかった経験から、委縮していまう人が多いです。
英語を話すということに二の足を踏んでしまう原因の一つに自分の発音が悪いと自信がないことが挙げられます。(他には単語を間違えていたり、文法の間違いなども考えられます。)
ここで下の動画を見て、ちょっとだけ英語を聞いてみてください。
この人の英語は私たちが使う教材のような標準的な英語ではありません。英語ネイティブではないのだろうと思われるでしょう。しかし、実はこの人はイギリス人で子供の時から英語を話していると思われます。
このように実は、英語ネイティブの中にも、標準的な英語とは違って、他の地域の人には聞きにくい英語を話す人は多いのです。それは旧植民地でなく、代々英語を話してきたアメリカやイギリスにもいます。
(動画はスコットランド出身の人の制作)
そうなると、日本人のような外国人も自分の発音が標準的ではないからと言って委縮する必要はないのでは?と考えました。
世界の英語の物まね(イングランド含む)
世界にどんな発音があるのかの参考に下の動画を見てください。
この動画の英語の種類:
- コックニー(ロンドン東部)
- ロンドンの黒人風
- イングランド南部標準(=RP, Received Pronunciation)
- 貴族のように位の高い人の話し方(皆がイメージするもの)
- イングランド西部の農家
- マンチェスター
- リバプール(Scouse accentとも呼ばれる)
- ウェールズ
- スコットランド
- アイルランド
- アイルランド2
- アメリカ
- ニューヨークのイタリア系
- アメリカ南部
- オーストラリア
- フランス
- ドイツ
- ロシア
- イタリア
- 中国人・中華系
- 日本人
- インド
- 南アフリカ
- ナイジェリア
この動画は物まねなので、地元の方言として身に着いたものでないものも含まれています。やや誇張されているのは、特徴を分かりやすく表現するためであって、面白くするために敢えて誇張しているのだと思います。
様々な英語の方言ネイティブ話者
では、英語の変種ネイティブによる世界各地の英語を聞いてみましょう。
スコットランドの英語
スコットランドの英語になじみがないと、初めて聞いた時に、英語ネイティブだとは思わないでしょう。
アイルランドの英語
多言語話者のBenny Lewisはアイルランド出身で、アイルランドで最も使われている言語は英語です。
アメリカ南部の白人の英語
テキサス親父は少し特徴がありますが、聞いてわからないという程ではありません。
アフリカ系ニューヨーカーの英語(ニューヨーク黒人)
このビデオで説明している通り、アフリカ系アメリカ人(=アメリカ黒人)はear等の最後のRを読みません。このビデオでは「アメリカ人はRを読まない」と言っていますが、標準的なアメリカ人の読み方ではRを読みます。
アフリカ系アメリカ人2
オーストラリアの英語
いろんな変種と日本人の英語
ひょっとしたら、イギリス人などの英語ネイティブが日本人の英語を聞いても外国語訛りだと思わないかもしれませんが、普通はそれはないでしょう。イギリスにも日本人に似た東アジア人を祖先に持つ住民はたくさんいますが、それでも雰囲気などから外国人とすぐばれるでしょう。
<英語の発音の身に着け方>