ポルトガル語学習の目的の確認
ポルトガル語の初級を勉強しました。
その目的としては、日本人(外国人)旅行者がワールドカップやオリンピック、またはリオのカーニバルの際にブラジルを旅行する時に必要な情報を紹介する計画です。特に、出発前に盲点となりがちなブラジルトイレ事情を把握できるようなものを企画しています。
私のポルトガル語学習の目的は旅行関連とトイレ周辺の単語が主だということが明確です。目的がはっきりすれば、必要な単語だけを覚えて、要らない単語に手間暇を割かなくていいので効率的です。
外国語学習法をポルトガル語と自分の目的にカスタマイズ(最適化)
覚えるべき単語・文法の順序
まずはこそあど言葉とbe動詞
こそあど言葉とBe動詞(ポルトガル語にはSer動詞+estar動詞の2種類ある)から覚えます。「este,esta(これ)」が表現できるだけで他のポルトガル語の単語がほとんどわからなくても、指を指すことで「これ(が欲しい)」が伝わる。「これは~である」が表現できるだけで身近な無数のことを表現できます。
「これはあなたのですか?」「これは私のです」が言えるだけで、十分にコミュニケーションが取れるようになります。
「~がある」
Be動詞を覚えて「AはBである」が表現できるようになれば、次は「~がある」を覚えましょう。ポルトガル語では「tem ~」と言います。これにより「Tem vims?(ワインはありますか=売っていますか)」等が表現できるようになります。
ただし、建物などがどこにあるのかを示す場合には違う動詞(fica>ficarが原形)を使うこともあります。
ちょっとでも自力でポルトガル語のコミュニケーションが取れるだけで自信につながり、もっとポルトガル語を勉強しようというやる気につながります。ちょっとした成功体験の積み重ねが大事です。
ポルトガル語習得語彙を必要なものにカスタマイズ(最適化)
上述の通り、ポルトガル語での旅行会話とトイレ用語を中心に学習します。旅行会話のフレーズ集と、ネット上にある英葡辞書を頼りに語彙を増やしていきます。
目的が決まっているので、覚える必要のない単語が教科書に出ていても覚えません。
知りたい単語を調べる方法
普通の辞書に載っていないような単語を知りたい時や、単語学習にトイレ用語用の単語帳がないので勉強できないと思う人がいるでしょう。しかし、ネット上にある多くの辞書をいくつか使ってみると、専門用語も出てくる可能性があります。
また、ネットで調べればどんな単語でも出ます。単語帳はなくても、関連単語で検索すれば、その単語のページや記事が出てくるので、その他の関連単語も知ることができます。
英語でポルトガル語の単語を調べる
教材が足りないと考える暇があれば、ネットで調べましょう。その際、日本語より英語の方が検索結果が多いので、英語で調べましょう。「English portuguese dictionary」で検索すれば出ます。例えば、このオンライン英葡辞書などがあります。
オンライン辞書:bab dictionaryhttp://en.bab.la/dictionary/english-portuguese/
ポルトガル語の単語で検索する場合は、スペイン語のページが検索結果として出てくることが多いので、検索の設定のページで言語の設定を変えましょう。
ポルトガル語の音源を聞き耳で覚える
図書館でポルトガル語の語学教材を数冊借り、何度も聞いています。特に良かった本は『CD BOOK たったの72パターンでこんなに話せるポルトガル語会話 (アスカカルチャー)』です。音源を聞く前に、教科書を見て、単語を知っておいたほうが理解が深まります。
参考:語学教材付属CDをスマートフォンに入れる方法(mp3に変換)
語学音源を持ち運ぶことができれば、電車を待つ間や車内など、喫茶店などでポルトガル語の勉強ができます。細かい勉強時間を積み上げることでしっかり記憶に残り、ポルトガル語の習得が速くなります。
会話中心の例文と音源
実際に話す時に使いそうな例文が大量に掲載されています。他の教科書で基礎文法を勉強していれば分かりやすくなりますが、単語を入れ替えるだけで他の文が作れるので、例文をたくさんこなすうちに簡単な文法なら身に着いていきます。
しかも、CD音源もついているので音で覚えるのに便利です。
簡単な文法書
初級の文法書は簡単でサクッと終わらせられるものがおすすめです。『しっかり学ぶポルトガル語―文法と練習問題 (CD book―Basic language learning series)』という本がおすすめです。教科書を一冊終わらせると自信に繋がります。この教科書は簡単で、しかも練習問題がついているので理解度のチェックもできます。
こちらはヨーロッパ(ポルトガル)のポルトガル語の音声と文法なので、ブラジルのポルトガル語とはいくつか違いはありますが、ブラジルポルトガル語と共通する点のほうが多いので、この本で初級の勉強をしても良いです。
文法の練習問題が多く、知識を整理するのに便利です。
ポルトガル語初級から中級への単語帳
ポルトガル語中級向けなら、『CDBポルトガル語会話フレーズブック (CD BOOK―Phrase book) 』が例文が豊富でおすすめです。特徴はブラジルのポルトガル語だけでなく、ヨーロッパのポルトガル語も録音されていることです。
ポルトガル語はフランス語・英語と似ているので単語はすぐ覚えられる
ポルトガル語はラテン語から派生した俗語の一つなので、同じくラテン語を起源に持つフランス語、スペイン語、イタリア語と非常に似ています。
特に、単語は同じ起源を持つものが少なくないので、意味は同じで形が少しだけ違うものが非常にたくさんあります。その為、初めて見る単語でも意味がわかります。
『フランス語・イタリア語・スペイン語が同時に学べる本』という書籍があり、それにポルトガル語も追加されても良いほど近似性が高いです。
フランス語と英語はほとんど同じ形をしているので、フランス語がわからなくても英語がわかれば、ポルトガル語も慣れればわかるようになります。
また、変化も規則的に変化するものがあるので、フランス語の単語からポルトガル語の単語を予想でき、正しいかを確認する為に予想した単語で辞書を引くか、ネットで検索してみることで確認することができます。
構文ではなく構文を含む例文を丸暗記
何度も録音を聞いていれば、気付かぬうちにいくつもの例文を音で覚えています。それら例文の単語を入れ替えて、自分の言いたいことを表現してみましょう。
例えば、
Tem um câmbio por aqui?(付近に両替所はありますか)
の「Tem ~ por aqui(付近に~がある)」を部分を利用すれば、
- Tem um banheiro por aqui?(付近にトイレはありますか)
- Tem uma loja por aqui?(付近に店はありますか)
という文が作れます。また、「~がある」を使えば、
Tem vims?(ワインはありますか(店で言う場合「売っていますか」の意味で使っている)
のようにお店でもポルトガル語でコミュニケーションが取れるようになります。
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