モーマンタイ(冇問題)の意味・漢字・発音【広東語】

モーマンタイは「大丈夫!」という意味で、中国語方言(広東語)から日本語に入りました。

漢字(繁体字)では冇問題と書きます。簡体字では冇问题と書きます。

モーマンタイを漢字で書くと

「冇」は「無い」という意味です。「問題ない」「大丈夫だ」という意味です。英語のNo problem.と構造が似ています。

「有」という意味の中の2本の線が「無い」文字だと言われています。

 

 

簡体字と繁体字のどちらを学ぶべきなのかで繁体字と簡体字について説明しましたので、参照してください。

モーマンタイの広東語の発音

この言葉が日本語に入って来たのはナインティーナイン岡村隆史主演の「無問題(モウマンタイ)」という映画がきっかけだそうです。

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この文字を打つには

広東語が打てるように設定するとできます。私はネットで見つけた特別なソフトウェアをインストールしました。

それが面倒なら、コピペで事足ります。

無問題っていう書き方も見るんだけど

その書き方でも使われますが、無と冇では広東語の発音が少し違います。前者はmou4と第四声、後者はmou5と第五声で発音します。普段話す時は後者の第五声で言います。つまり、香港人の話し言葉を忠実に表しているのは冇のほうです。

新聞などで無問題という書き方が見ますが、文脈によりますが基本的に新聞は広東語ではなく中国語で書かれているので、新聞で書かれているものを広東語とは呼びません。
日本語で「無問題」と書くのは、この冇を打つことができないためではないかと思います。

その他日本語に入っている広東語

  • 焼売(燒賣)
  • 叉焼
  • キョンシー(殭屍/僵屍)

方言文字

この「冇」という字は標準的な中国語の漢字ではなく、広東語という方言を書き記すために使われる方言文字です。その為、この文字を打つには、コピーして貼り付けるか、広東語のキーボードを使います。

方言文字は他にもあります。

  • 噉/咁

これらの例は方言文字の一部です。この様に日常的によく使う文字だけでなく、他の表現にも方言文字もあります。

中国人から見れば、日本の国字も初めて見る漢字のような文字だと驚くでしょう。

例:畑、峠

英語のLong time no see.と冇

英語のLong time no see.は広東語の好耐冇見から来ているという説があります。これにも冇があります。中国語から来ているという説もあります。中国語では好久不見と書きます。

広東語で文章を書かない理由

大阪弁などの方言で学術論文を書かないのと同じ理屈です。

「ニュートリノに質量があるいうことがわかってん」と文字にして発表することはありません。

香港のテレビや映画の字幕も広東語ではなく、標準的な中国語で表記されます。つまり、広東語でしゃべった通りに字幕を打っているのではありません。

反対に、中国語で書かれたものを読む時にどう読むのかが気になります。漢字を広東語の音でそのまま読むのか、広東語の単語に入れ替えて読むのか、などが考えられます。

例外的に広東語

広東語話者も文章を書く時は標準中国語で書きます。ただ、ネット上やメッセージなどでは広東語や広東語混じりで表現することもあります。

 

また、香港のテレビ番組で時々中国語の字幕が広東語っぽいものもあります。(私が知らないだけで中国語としても通用している表現なのかもしれません。)

広東省にも広東語のテレビはありますが、今のところ標準的でない中国語の字幕を見たことはありません。

 

私が香港のテレビ番組で見かけた広東語っぽい字幕の例

  • 跟著(=然後)
  • 不緊要(=不要緊。広東語では「唔緊要」と言うので、中国語と広東語が混ざったような表現です)

<広東語>