台湾人は中国市場と中国人をどう思っているのか

台湾出身で中国で働いたことのあるOLとまだ働いているOLが参加するテレビ番組を見ました。

2012年に放送されたこの番組によると、中国に行って働きたい人が77%いるという調査結果があるという。

台湾人の向上心

なぜ中国なのか。それは中国にチャンスがあるから。そして、それらのチャンスというのは台湾出身者にもつかめるものだと見なされています。

市場としても非常に大きく、急速な成長の中で、顧客の要求も急で、変化も大きいある。(日本企業や台湾企業などから見ると、中国の顧客の要求はむちゃくちゃだと感じられるという意見を聞きます)

そのような大きな要求の中では収穫も大きい。また台湾とは違い、大きな市場という業務の規模も台湾では経験できない。

上海という国際都市と優秀な人材との競争

個人的に特に興味深かったのは、国際都市であり、優秀な大学も多いという上海の状況です。出演者によると、世界の名だたる大企業が集まるので、欧米企業などでの勤務やそれらとの取り引きの経験は、台湾ではなかなかできない経験だそうです。

上海ジャパニーズに上海で働く日本人が紹介されています。)

世界と中国という大きな市場に、急速に成長する中で、中国人はというと、行動が素早く、新しいことにもすぐに順応するという点に於いて、台湾人は負けていると。

一方で、安易な期待もあるとのことです。台湾人ということで中国では良い待遇を受けられるだろうと思ってしまうのだそうです。

 

日本との違い

日本から中国のことはよく見えていません。言語が違い、交流の量が少ないのであちらの状況を知りません。行動様式や価値観は共通する部分もあるが、感覚としてはやはり外国だと見られています。最近では、中国進出企業の撤退や、反日デモなど不安要素も多いと思われています。

世界は広く、中国だけではない。ただ、自国にしか視野にないというのは機会を逃していると感じた。それは、海外展開という意味ではなく、海外から何かを学ぶということも含む。

台湾人が優秀な中国人学生に対して負け惜しみや重箱の隅をつつくようなことをするのではなく、自己の成長や反省に活かす姿勢には、我々日本人も彼らから学ぶべきだと思います。

<外国から見た外国>